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【吸血鬼】アイよぴ Part5
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「ぐぁっ!!」
ブチブチと嫌な音がして、アイクの歯が食い込む
アイクが口を離すと、今度は俺の傷を舐めながら吸い始めた
痛い、ジンジンする、傷口が熱い
血を吸われる感覚
「アイク.....なんで.....」
「...」
アイクは俺の問いにも答えず、無心で血を吸い続ける
足元がガクガクと震える
頭から血の気が引く
倒れそうだ...
俺は、床に尻餅をつく
アイクの口が離れ、ようやく止めていた息を吹き返す
アイクは、しばらくぼーっと俺を見つめていたが、
やがて、目の色が戻って行くのがわかった
目の色が戻ると、アイクは俺を見て動揺する
「あっ....Yさん.......」
「っ、はぁ...はぁ......」
「まさか、自分は....」
俺の首から流れ続ける血を見つめると、アイクは俺にしがみつく
「ごめんなさい....
ごめんなさい...Yさん.....」
「アイク....」
「何てこと...自分のバカッ...
こんな...酷すぎる......」
「アイク、落ち着け」
「っ.....」
「取り敢えず、ベッドに戻ろう。な?」
「...」
アイクは無言でコクリと頷いた
アイクはベッドに深々と座り、枕を抱きしめてそれに顔を埋める
俺は元々持っていた絆創膏を二つ取り出し、それを貼る
まだ、血が止まってはいない
ジンジンと痛い
だけど、それよりアイクの方が深刻だ
「アイク....落ち着いた?」
アイクは、枕に顔を埋めながら頷く
そして顔を上げ、ゆっくり口を開く
「実は..自分は、
吸血鬼、なんだ....」
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