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【喧嘩】ともわと Part3
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「え、えっ!?美由ちゃん!?」
「私、転入して、学校の案内役についてくれた水川先輩に、一目惚れで....
一緒にアクセサリー選んでくれないかって言われた時は、正直嬉しかったです。
でも、水川先輩がアクセサリー店で買ったあの本のページホルダー...
綺麗に包装されて、それを受け取って嬉しそうに笑ってるのを見て、誰かの為に買ったんだって思って、その人に嫉妬しました。
一緒に居る赤見先輩にだって、嫉妬しました。
それで私....今しか無いんだって思って....」
「美由ちゃん....」
「好きです、ですから....返事を聞かせてください...」
「お、俺は......」
わとさんの瞳に見える、迷い
なんなの、わとさんも前から、その子が好きだったの?
そのプレゼントも、その子の為なの?
そう思うとイライラして、わっちは、飛び出してしまった
「ねぇ、美由ちゃん..」
「ともさんっ!?」
「赤見先輩!?」
美由ちゃんはわとさんから離れて、わっちを驚いた様に見つめる
わとさんも振り返って、目を見開く
違う、わとさんは美由ちゃんのものじゃない...
わとさんは.....
「わとさんは、わっちのものだ」
「へっ...?赤見..先輩?」
わとさんの肩に手を置いて、美由ちゃんを見つめてそう言う
「いや、でも..2人は友人ですよね...?」
「美由ちゃん、わっちに嫉妬してたんでしょ?
だったら、こんな関係も想像してたんじゃないの?」
「ともさっ....んぅっ!?」
わっちはわとさんのフードの後ろをぐいっと引き寄せて、わとさんの唇に口付ける
口を離すと、わとさんはぽかんと口を開いて、わっちの白い長袖を掴む
そして、眉間に皺を寄せてかぁっと顔が赤くなる
美由ちゃんは動揺した様に後ずさる
「ごめんね、わっちとわとさんってこういう関係なんだ」
「そんなっ、嘘....」
「み、美由ちゃん.......」
わとさんが美由ちゃんを見つめて名前を呼ぶと、彼女は泣きながら走って逃げて行った
わとさんは、悲しげな表情をする
なんなの、意味わかんない
「えっ、.....ぐぁっ!」
わとさんを壁にドンと叩きつける
そして、壁に片手を付いて、透き通った綺麗に光るエメラルドの瞳を見つめる
そう変わらない身長だから、その瞳を真っ直ぐと見られる
「何であの子に向かってそんな顔するの。
ムカつくんですけど」
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