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【初恋・告白】アイよぴ
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アイ「Yさん」
よぴ「ん?」
自分と向かい合う席に座って、暇そうにシャーペンを指で回しながらノートと教科書を見つめるYさんに、質問した
アイ「Yさんって、好きな人居るの?」
よぴ「居るよ」
アイ「え!?」
あまりの即答に、驚いた
アイ「相手...どんな人?」
自分がそう聞くと、彼はシャーペンを置いて、自分に目を向ける
じーっと見つめあった後、彼が突然、ふっと首を傾げて微笑んだ
よぴ「アイクみたいな、大人しいやつかな」
アイ「なにそれ.....」
なんかそれ、すごく嫉妬する
自分の好きな人が、自分に似てる人を好きだなんて
なんかイラっとしてしまう
よぴ「そういうアイクはどうなんだ?
居るのか?」
アイ「........居る」
よぴ「どんなやつなんだ?」
アイ「.....
Yさんみたいな、優しくて頼もしい人かな..」
自分がそう言うと、Yさんの表情が少し曇る
だけど、また綺麗な微笑みに戻った
よぴ「そうか...」
アイ「それでね、Yさん」
よぴ「?」
アイ「とても近くに居る人なの」
自分は、Yさんに顔を近づけてそう言った
彼は、きょとんとした顔で自分を見つめる
よぴ「近く..?」
アイ「うん」
よぴ「クミさんとか、ソーラさんとか、あちゃみさんとか?」
アイ「違うの...
すごく近く......」
自分は、Yさんの肩に手を乗せて、額をくっつける
深緑色の綺麗な瞳が自分を見つめてくる
アイ「こんなに近くに居るのに..どうしてわからないの?
自分のことに、すごく鈍感すぎるよ」
よぴ「..........えっ...」
アイ「ほら、とても近いでしょ....?」
自分はそう言って、Yさんに口付けた
すみません、Yさんの好きな人
横取りしちゃいます
口を離すと、Yさんは目を見開く
そして、俯いて自分の腕をぎゅっと掴む
アイ「Yさん...?」
よぴ「.......んだよ..それ.....
なんか、めっちゃ恥ずかしいんだけど..」
そう言って上げたYさんの顔は、頬が赤く染まっていた
若干涙目になっている
嫌..だったかな....
アイ「駄目だった...?」
よぴ「ばか..
なんか..ドキドキして、心臓破裂しそうなんだけど....」
アイ「え?」
よぴ「俺が好きなの..お前なのに.....」
Yさんの言葉に、思わず固まってしまう
アイ「え、え!?
じゃあ自分みたいに大人しい人ってのも...」
よぴ「遠回しにアイクって言ってたんだよ....気付け...」
アイ「なっ....!?
わ、Yさんだって自分が遠回しに言ったの気づかなかったくせに...!」
よぴ「え...」
Yさんは首を傾げる
アイ「もぉ......
キスされて、まだわかんないの...?」
よぴ「........もしかして..俺....?」
アイ「なんで気づかなかったの、鈍感すぎるよ」
よぴ「いや、だって...
なんだよ..めちゃくちゃ嫉妬したじゃねえかよ...」
アイ「お互い様だね」
よぴ「...」
自分がそう言うと、Yさんは頷いた
よぴ「なぁ..アイク」
アイ「なに?」
よぴ「さっきの...突然すぎてわかんなかったから、
もう一回...してくれないか?」
アイ「.....うん..」
Yさんからのお願いは、なるべく聞いてあげよう
Yさんに、さっきより優しく口付ける
よぴ「...」
アイ「んっ!?」
後頭部を抑え込まれて、ぐいっと深く口付けられる
YさんもYさんで、自分を受け入れようとしてくれてるんだ
それがなんだか嬉しくて、期待に応えようと思った
アイ「Yさん..」
よぴ「...?」
アイ「好きです...」
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