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俺の友人、三木亮大という人。
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学校に着き誰も教室にいなかったので自分の机に突っ伏したら寝ていたようで、起きたのはホームルームが始まった時だった。
「筒井おはよ」
前の席のオレンジ頭がこちらを向いた。三木亮大(みき りょうた)友人だ。切れ長な目に整った鼻、いわずもがなイケメンだ。背も平均はあるしそれなりに筋肉もある。
耳にはピアスがジャラジャラと何個あけてんだと聞きたくなるくらいにたくさん。前髪は赤と青のピンで留めている。簡単に言えばチャラい。
「聞いてくれよ〜」
嬉しそうに三木が笑う。
「どうした?」
「彼氏ができました〜!!」
いぇいとピースサインで笑っている男の頭を叩く。
これがさっき言っていた俺の周りの人間だ。ちなみにバイセクシュアル。
「ちょっと待て、何人目だ」
「高校入って3人目?」
さらりと言ってしまうものだからこちらも惚けてしまう。四月から五月中旬の今で3人とかどういうペースだ。
確か一人目は入学式の次の日じゃなかっただろうか。
「断ったりはしないのか?」
「しないよー、だってかわいそうじゃん?」
へらりと笑っているこいつは頭も他の所も随分とユルユルなやつなのだ。例えば貞操とか貞操とか貞操とか。
「それにすっごく優しい人だからさ!!愛されてるって感じなんだよな〜」
「へー、そうですか」
今までの告白はすべて相手からだがこいつも惚れっぽいとうか恋愛体質というかすぐに相手を好きになる。
いつか変な奴に引っかからないか心配だ。
だがいつも振られるのはコイツらしい。この色々とゆるゆる過ぎるせいだろうと思う。
「今日も放課後デートだしな」
音符が飛び交っているように見える。幸せそうで何よりだ。
「相手年上?」
「そう!!3年。大人って感じ」
「お前が子供なんだろ」
「ちげー。まぁ子供っぽくても筒井よりは背も高けぇし大人に見えんじゃ……いひゃいひゃい!!ぎぶぎぶ!!」
ムカついたので両頬を思いっきり引っ張ってやる。村岡サンといいお前といいなんでそう俺の身長に触れたがるんだこの野郎。
にしてもよく伸びる頬だ。楽しくなって引っ張っていると担任が入ってきたので離してやる。
赤くなったらしく後で覚えてろよとジト目で見られたが気にしない。
ちなみにこれは戯れだから俺の流儀には反さない。
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