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「そういやお前のとこの寮監ってイケメンだよなー」
現在休み時間、三木が俺の机に突っ伏している。オレンジが眩しい。
ちなみにこの学校は生徒数が多いため寮の数も多い全部で5棟どれもがタワーマンションくらいの大きさがある。規格外すぎる。
だからそれぞれの棟によって寮監も違うのだ。
「村岡サン? 若く見えるけど38だぞ。あの人」
「うっそ!! マジで? 25とかだと思ってた」
ありえねーと三木が口にする。
「どっちにしろ羨ましいよ。俺のところなんかおじいちゃんだぜ? 癒されるけどさー」
「いいじゃん、梅ちゃん マスコットみたいで」
三木の所の寮監はもう定年超えてるだろって感じのおじいちゃんだ。佐倉梅吉、通称梅ちゃん。
いつも椅子に座ってニコニコとお茶を飲んでいる。三木の棟の癒しだ。
怒ったら誰よりも恐ろしいという噂もあるらしいが。
「梅ちゃんも可愛いけど イケメンがいいんだよ」
「お前にゃ彼氏がいるだろ」
「それはそれ、これはこれだっつーの」
はぁーとため息をついた三木はスマホを弄り出した。そして数分後にやりと笑った。
「キモ」
「先輩からメールだ!! 何してる? だってああもう好き!!」
「うるさい。スピーカー」
「彼氏も彼女もいないからって僻むなよ」
ドヤ顔がウザイ。ウザすぎる。豆腐の角に頭をぶつけて欲しい。
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