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「そういや、お前なんて名前?」
三木が箸でご飯をつつきながら聞いた。行儀悪いぞ。
「ああ、宮原 陸って言うんだ」
「へぇ、俺は三木 亮大な、こいつは筒井孝弘」
宮原っていうのかこの男。宮原、宮原と脳内メモをする。まぁこんなブロンドヘア滅多にいないだろうし覚えるだろうけど。
「あれ、宮原って会長とおんなじ苗字じゃん」
「あー、従兄弟だから」
「なるほどね、道理で似てるわけだ」
二人の会話を聞きながらパンを食べる 。そういえば会長をちゃんと見たことがないかもしれない。
名前どころか顔も知らない。我ながら学園の生徒として残念だ。
「えっじゃぁ、宮原も会長みたいな超絶お金持ちなわけ?」
「いや、僕は分家だから」
はは、と宮原は笑った。
「会長そんなボンボンなのか?」
「筒井知らねーの? 宮原グループだよ。建設、金融、貿易、ありとあらゆる仕事に手を出してどれも成功を収めてる……」
「あー聞いたことあるような……」
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