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「お、鯖缶あった……」
あの後昼休みが終わる少し前まで3人で話していた。話題は気づけば三木の作った弁当についてだった。
ここがいいとか、悪いとか。宮原も料理に慣れているのか舌が肥えているのかどれも的確なアドバイスだった。
それに彼は気さくな奴だった。常に微笑んでいたが冗談もいうし、一緒にいて楽しかった。
良い友人になれそうだ。
だが、気になることが一つ。
俺が今朝の奴なのか知りたくて、鯖ってうまいよなとさりげなく話を振った。そのとき宮原は
『ああ、いいよね炊き込みご飯とか好きだな』
そう言ったのだ。あれは今朝のことを言っていると思っていいのだろうか。あいつがあの不審者なのか。
そうだとしたら、あの意味不明な発言の意味とか教えて欲しいなぁ。
そう思って鯖をかごに放り込んで明日の昼飯のパンを買いにパンコーナーへ足を運んだのだった。
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