アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
スーパーを寮に向かっていたところ、声をかけられた。振り返ると赤茶色の髪をオールバックにし髭を生やした男が立っていた。
下品な笑いを浮かべている。
「っお前……!!」
入学式のあの日、俺のけつを触りやがったあの男だ。
思い出しただけでも腹立たしい。
「ハロー、こんなとこで会えるなんて運命だね、筒井君」
「なんで名前知ってんだよ」
「そんな睨まないでよ。だって君有名だよ。俺を殴たって」
「殴られるようなことをしたのはお前だ」
「えー、ひどいなぁ」
笑いながら一歩近づいてくる。前のようにけつ触ってきたら蹴り飛ばしてやる。
「他の子なら喜んでくれるのに……」
「他の奴らと一緒にすんな、変態」
「んー、反抗的なとこも可愛いよ」
何こいつ話通じないのか? さり気なく近寄ってくんな!!
「俺に触れてみろ、前みたいに殴るからな」
「あれ、すっごく痛かったからやめてね。腫れとか困るし」
だったらさっさとどっかいけよ!!
コイツは俺にどんな用があるんだ。
「筒井君って懐かない犬みたいで可愛い」
確かに鼻は人よりきくけど、じゃない。
目が怖い。本当にどこかに行ってくれないだろうか。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 106