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「懐いて欲しいなぁ……」
気づけば男との距離は1mも無かった。何この男怖い。
「これ以上近づくなよ。てか、帰りたいんだ。どけ」
「そんなこと言わないでよ
もう本当に何なんだ。いい加減にしろよ。
「何をしている?」
俺の気持ちを代弁するかのように割って入ったのはテノールだった。
振り返れば黒髪の短髪、185くらいはありそうな先輩がいた。凛々しい顔つきだ。
「げ、ざっきー」
「その呼び方はやめろと言っているはずだ。南、仕事をさぼるな」
「はいはい、戻ればいいんでしょ」
あ〜、最悪といいながら赤髪の男が俺の脇をすり抜けた。
すり抜け際に軽く尻を触られた気がするには気の所為ということにしたい。
「済まなかったな。南が迷惑をかけていたようで」
「……ありがとうございます」
否定はしない。悪いのはあいつだから。だから助けてくれたこの人にはちゃんとお礼を言っておこう。
「あいつは、生徒会役員という自覚が全くない。本当に悪かったな」
じゃ、と男の人は歩いていってしまった。
あいつ生徒会なのかよ。見えねー。てかダメだろ。初対面の男の尻を鷲掴みにするようなやつ生徒会させんなよ。
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