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side:山崎
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「ちょっと、ざっきー邪魔しないでよ」
「お前の邪魔はしたが彼は助けた」
そう返せば、南はへーへーと面白くなさそうにつぶやいた。
彼がお気に入りらしい。そんなことより、南
「お前には彼女がいるはずだが?」
「うん、千佳ちゃん」
そう言って本当に嬉しそうな幸せそうな顔を南はした。そんなに大切な相手がいるのならあんなことしてはいけないだろうに。
それをそのまま伝えると、あは、と返ってきた。
「だって、俺バイだし。
千佳ちゃんの可愛いさは日頃語っているからいいとして、」
そう言って一言置くと、南は両手を広げてくるりと回った。
「千佳ちゃんも全寮制女子高だから同性愛とか多いらしくて、女の子同士をたくさん見たら男の子同士も気になってきちゃったらしい。
だから、気になるから教えて? みたいな……あの時の千佳ちゃんマジ可愛かった!! 上目遣い。ああ、愛しい」
「そうか、良かったな」
要するに可愛い彼女の願いを断れなかっただけだろう。ついでに彼女にもなかなか会えないし性欲処理もしておこう、そんな軽い気持ちなのだろう。
真面目に恋をしたい人にとっては只のクズでしかないだろう。
何にせよ、愛する人ができるとこんなにも柔らかく笑えるのか。ただ単純に愛というものは偉大だと思った。
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