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「わ、美味しい。筒井料理上手だね」
カレーを食べながら宮原が笑う。三木もおかわりを食べている最中だ。
俺は一皿食べて満足したので茶を飲んでいる。
「ん、ありがとう」
「そういや、宮原来るの異常に早かったよな」
三木がスプーンを銜えながら言う。行儀悪いな。
「あ、言ってなかったっね。オレもこの寮なんだ。しかも」
と上を指さす。
「真上なんだ」
「マジ?」
「うん」
「えー、俺だけ仲間はずれじゃん!! いいなー、村岡さんもいるしさー」
「お前村岡サン好きだな」
「ファンだからな」
ふん!!と三木が胸を張る。だからスプーンを銜えるな。
「上の階にしても随分早いな」
この部屋は奥の方にあるからエレベーターを使ってももう少し時間はかかるはずだ。
「あー、走ってきた、から」
目を伏せて、少しだけ恥ずかしそうに宮原は呟いた。
「そんなに腹減ってたのか?」
「え」
「ん?」
「筒井……可愛くない」
三木?何を言っているんだ。もともと可愛くないから言っていることは正しいが。何故いきなりここで。
「と、とにかくカレーとっても美味しいよ」
「あ、食べ終わったらトランプしよーぜ!!」
「じゃぁ、負けた奴が洗い物な」
「いいね」
このままだと泊まりになったりして、でもそれも楽しそうだなんて思いながら茶を飲んだ。
今日は週末。どうせ明日は休みだ。
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