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「あ、宮原悪い」
俺の罰ゲームなのだからこんな事しなくていいのに。
「だって、洗い物まで筒井がしちゃったらオレらお世話になりっぱなしでしょ」
「でも……」
「じゃぁ、食器拭いて?」
「分かった」
食器拭きを持って宮原の隣に立ち渡される皿を拭いていく。
その時、指先が触れた。驚いたのか宮原が急に手を離す。食器が落ちそうになったのを何とか掴まえた。危なかった。
「あ、ごめん……」
「いや、俺こそ悪い。驚いたか?」
「ちょっとね」
はは、と照れくさそうに宮原は笑った。
そのまま何となく無言で作業。ちら、と宮原を見上げる。
薄い青色の目は宝石みたいで、ブロンドの髪は柔らかそう。絵本に出てきそうだ。別世界の人のようにも見える。
なあ、お前はあいつか? 昨日俺の部屋に来た?
「……筒井」
「ん、なんだ?」
「あんまり見られると、オレ恥ずかしいんだけど……」
「あ、悪い。やっぱ綺麗な目と髪だと思って」
「…………」
無言。何か気に障るようなことを言っただろうか。宮原は水を止めると自分の着ていたパーカーで手を拭った。
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