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俺の方を向いた宮原は水で冷えた両手で俺の顔を包むように俺の目尻に触れ顔を上げさせられる。
冷たい手が心地いい。
「オレ今まで目が綺麗だとか髪が綺麗って言われるの好きじゃなかったんだ」
すり、と親指が目尻をかすめる。
俺は無意識に宮原を傷つけたのだろうか謝ろうと口を開いたのを遮るように宮原がしゃべり出す。
「でも、筒井になら嬉しい。筒井の目の方が綺麗だなぁ」
そう言って笑った宮原のその顔が悲しそうで、けれど目の奥は違う何かを持っていて、
それは俺に向けられているのだと分かったけれどその正体が分からなくて、でも気づけば俺も宮原の顔に手を伸ばしていた。
「宮原の目も髪もすごく素敵だよ」
「ありがとう」
手が外れ今度は頭を撫でられた。わしゃわしゃと掻き混ぜられる。
「宮原、洗い物」
「うん、そうだね」
そういいつつも宮原は手を止めない。どうしたものかと思っていたとき。
「筒井ーお前の服ちょっとキツイー!!」
三木の声が風呂から聞こえた。
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