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どれくらいの間そうしていたのかは分からない。
ぱ、と周りが明るくなって、電気が復活したのだと気づいた。
その頃には随分落ち着いていて慌ててその体から離れた。
「わ、悪い……俺」
「大丈夫? いつもこうなの?」
「いつもは音楽ガンガンかけて布団にいる……。お前が来るって聞いてたから、余計不安で……」
「そっか、遅くなってごめんね」
目もとに触れられる。何かデジャブ。
「赤くなっちゃったね」
すりすりと冷たい指が何度も行き来する。心地よいのが恥ずかしい。
少し頬が熱い。
「ぁやめ、はくしっ」
くしゃみが出た。男がくすりと笑う。
「濡れてた俺に抱きついたから冷えちゃったんだね。お風呂入ってきなよ」
「お前が先入れよ。俺が勝手に抱きついたんだし……」
「うーん、でも……」
その時また雷がごろごろと鳴って反射的に男の腕に抱きついた。
「あ……」
「うん、一緒に入ろうか」
「ぇ……」
突然の提案に固まってしまった。
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