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男は俺の作った野菜炒めを完食してしまった。あまりい普通に食べるもんだから見た目だけで味は悪くなかったのかと思い一口もらったてみたが普通に不味かった。
一口で焦げ臭い匂いと苦味が口に広がった。味噌と醤油の味もしたけれどそれ以上に不快感が上だった。
やっぱりこれは食べさせられないと、皿を取り上げようとすると手を掴まれて阻まれた。
『ラーメン伸びちゃうよ』
と静かな声で男は言った。有無を言わさないその声に従うしかなくカップ麺をすすった。
『さっきも言ったけど君が俺のために作ってくれたんだから残す筈ないじゃないか』
『……なんだそりゃ』
本当に今日は調子が悪い。いつもなら変なこと言う奴だくらいにしか思わない筈なのに、嬉しいと感じた。
口元が緩むのが恥ずかしくて慌てて唇を噛んだ。
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