アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
10
-
「寝た?」
「寝てない」
どういう状況だ。なぜ2人でベッドに寝転がっているのか。
そうだ、と内心悲しくなる。
最初に一緒に寝ようと提案してきたのは男の方だった。俺はソファーで寝るつもりだったのに男は元から俺と一緒に寝るつもりだったらしい。
まだ9時を少し過ぎたばかりだったが雷で疲れたせいか俺がうとうとしてしまって寝ようかと向こうが提案してくれたのだ。
俺はそれに返事をしてタオルケットを掴んで寝室からリビングへ戻った。
すると男は首を傾げて、こっちだよねと寝室へ逆戻りさせられた。
そこから、一緒に寝るか寝ないかで言い合いが始まったのだが鶴の一声、ではなく雷によって男の勝利が決まった。
『一人で寝れる?』
『音楽があれば寝れる』
『安眠できないよ』
ハイ決定と男は俺の手を引いて二人してベッドに倒れ込んだ。
そして今こんな状況が成り立っている。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 106