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マスクをつけた俺の友人。
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次の日、三木は学校に来ていた。
マスクをつけているが、具合が悪そうには見えない。
「三木、もういいのか?」
「おー、もう全開!! 心配かけたな」
へらと笑ういつもどおりの姿に安心する。
「な、今日筒井んち行っていい? こないだ忘れ物したみたいでさ」
「おう、いいぞ」
この間部屋の掃除をしたときはこれと言って何もなかったが何を忘れたのだろう。
「村岡サンただいま」
「こんにちは〜」
「おかえり、三木君もいらっしゃい」
今日はの頬をシャツは柴犬だ。かわいい。いつものように箒片手の村岡サンは三木を見て一瞬目を細めた。
「三木君風邪?」
「風邪ではないんすけど昨日体調悪かったんで」
「そう……お大事にね」
「ありがとうございます」
村岡サンと別れて部屋へ向かう。
三木には忘れ物を探させてその間に茶を入れることにする。
こないだと同じミルクティーにしよう。
茶も煎れ終わる頃には三木はソファーに座っていた。
「忘れ物は?」
「なかったわ。俺の気のせいだったかも。わり」
「いや、ほら飲めよ」
「やった!! 筒井のミルクティー好きだ」
「そりゃどーも」
カップを持とうとした三木の手が止まるどうしたのだろう。
不思議に思って口を開いたとき着信音。三木は慌てた様子で立ち上がった。
「で、電話してくる!! 脱衣所かしてくれ」
「おう、何を急いでんだ?」
三木は脱衣所まで走っていったようだ。暫くして戻ってきた。茶はすっかり冷めてしまっている。
「悪い筒井。俺帰らなきゃ」
「え?」
「折角お茶煎れてくれたのにごめんな」
申し訳なさそうに笑った三木は急いだ様子で俺の部屋を出ていった。
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