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おり姫とひこ星は。
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「晴れてよかったね」
「そうだな。折角だからな」
「天の川見るの楽しみだな!!」
今日は年に一度織姫と彦星が再開を果たす日。七夕だ。毎年学園では生徒会が主体となり夕涼み会を開くことになっている。
現在俺たちは3人並んでグラウンド用意されたベンチに腰掛けていた。
少し向こうへ行けば屋台もいくつか出ているそうで、ちょっとしたお祭りだ。
夕涼み会の日は授業はなく朝からお祭りムード一色だ。今は織姫と彦星も一番星も姿を見せない真昼間でそんな中ベンチに腰掛けている俺たちはただの日向ぼっこをしているようにしか見えない。
そういうのも夜はそれぞれ予定が入っているのだ。三木は彼氏と、宮原は友人に合うらしい。俺も久しぶりにあいつが来るというから部屋に戻ることになっている。
だから三人集まるなら今しかない。
「三木熱くないの?」
「ん? ちょっと暑いかも」
宮原の言葉に隣の三木へ視線を向ける。長袖のパーカー入っている。暑いなら脱ぐか袖まくるかしろよ。
「お前教室でもカーディガンかパーカー着てるよな」
「えー、だってクーラー寒くね」
「女子かよ」
違うわ!! と怒る三木は今日はマスクをしていない。三日ほど前までずっとマスクをつけていたので心配していたけれど大丈夫なようだ。
「な、そろそろ屋台ひやかしに行こうぜ!! 小腹減ったしたこ焼き食いたい」
「おー、行くか」
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