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「折角三人で遊んでたのにな……」
「あれ、珍しいね筒井。それ聞いたら三木が喜びそう」
「あいつには言うなよ」
抱きついてきたりしそうだし。
「ここのところ宮原も忙しかったし、三木も休みがちだっただろ、だからちゃんと三人でいたのは久しぶりで……」
だから、水を差されたのが気に入らない。
そう言って顔を上げると宮原は目を見開いていた。
何だよ、と目だけで訴えると、微笑む。
「筒井が寂しかったって甘えてくれるなんてね」
そしておもむろに手を伸ばしてきたと思ったら頭を優しく撫でられる。少しくすぐったい。甘えたんじゃないと言おうとしたところ、
「あ!! 宮原さんだ」
突然聞こえた黄色い声に身を竦める。
バタバタと数人分の足音が聞こえ周りを取り囲まれる、と思ったら俺ははじき出された。
どん、と背中を押されこけてしまう。いてーな。一発殴ってやろうと思って振り向くとそこには女子がいた………………いや、ここ男子校だしな。
男に間違いはないのだろう。だが160なさそうな身長に大きな瞳。ふっくらとした桃色の唇。
そこいらの女子より可愛いのではないかという男たちが4,5人宮原を取り囲んでいる。
どいつもキラキラとしたオーラをまとい上目遣いと猫なで声で宮原に話しかけている。
宮原は困った様子でそれに受け答えしている。俺と遊んでたんだけどな……。ちょっとむっとする。宮原もガツンと言えよ。
そう思いながらしゃがみこんだままでいると後ろからひょい、と体を持ち上げられた。
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