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三木に大丈夫だった? とメールを送る。
部屋に帰るとちょうど米が炊き上がっていた。ナイスタイミングだ。
今日は七夕だから手巻き寿司にしようと思う。プラスでデザートも作ったし、なかなか頑張ったと思う。
久しぶりに会うのだから、いつもより豪華な食事をしたいと思ったのも少しはある。本当少しだけ。
冷蔵庫を覗けば七夕をイメージしたゼリーが出来上がっていた。
後は酢飯と具だけだ。卵は焼いたし、あとはきゅうりを切ってだとかツナマヨを作ってだとか簡単なものしか残っていない。
きゅうりを切りながら思う。
今日ちゃんと話をしたい。
宮原なのかそうでないのかはっきりさせよう。
宮原だったなら、とかそうじゃなかったら、とか自分がどう思うかは置いておいてだ。
はっきりさせたい。あいつは誰なのか。
でももし険悪な雰囲気になったら嫌だから晩飯は先に食べたいな。
あのサングラスの下はどうなっているのだろう。あいつは俺をどんなふうな目で今まで見つめていたのだろう。それが知りたい。
「はぁ……」
何で緊張してるんだろう。簡単なことなのに。
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