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風呂を出ると生徒会全員が頭を突き合わせて真剣に何かを話し込んでいる。
水を飲みにキッチンへ、夕食を食べ終わった皿は水につけてくれている。ありがたいことだ。
水を飲み終えて早速洗い物に取り掛かる。役員たちのほうを見ると瑛さんの後ろ姿が目に入った。
どうしてあんなことをしたんだろう。俺の反応を見て面白がっているのだろうか。
あんなことされて嫌だと思わない俺はおかしい。でもそれは相手が瑛さんだから許せるということも分かっている。
現に南さんの時は嫌だったのだから。
自分の中で彼の存在が『特別』なのだということを認めろと言われているような気がした。
特別ってなんだよ、確かにほかの人とは違うかもしれないけども。分からない。
その時、筒井君、と名前を呼ばれ持っていた皿を取り落としそうになった。
「飲み物貰えるかな」
その声に先程のことを思い出しそうになって首を縦に振るだけで返事をする。
冷蔵庫に入っていた麦茶を準備して甘いものも買ってあるから好きに食べて欲しいと告げた。
その後皿洗いを終え寝室に引っ込んだ。
ベッドに倒れで息をつく。今日はどっと疲れた。ベッドから瑛さんの匂いがしてドキッとした。
抱きしめられているようなそんな気分になって恥ずかしくなる。
ああ、これは一人のままじゃダメだ。思考もまとまらない。
ケータイを取り出して三木に電話をかけた。ツーコール程で出てくれる
『どうした?』
「明日相談がある。会いたい」
『まだ寮にいるからいいぜ、どこで会う?』
「三木んち」
『ん、わかった』
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