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同室者
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自分の部屋の前に着き、受付で、貰った鍵を差込開ける。
ドアノブを引っ張り中に入ろうとした時。
「うっわ……っ」
何かが上から落ちてきた。
それを避けて、手で掴むとホッと一息ついた。
さて、手の中のものは~……
「こん……にゃく?」
何 故 こ ん な も の が 。
取敢えず、四角い形をしたこんにゃくをニギニギしてみる。
うん、この感触は間違いなくタダのこんにゃくだ。
そんな事をしていると前から拍手と愉快そうな声が聞こえてきた。
「いやぁ~、お見事だねぇ~。その瞬発力。素晴らしいねぇ~」
その、何とも胡散臭い喋り方に眉間に皺をよせる。
顔を上げた先にいたのは、限りなく白に近い金髪をした長髪の男で。
その顔には、今時百円均一の鼻とセットでしか置いてないんじゃないかって程の分厚い渦巻き柄のメガネがかけられていた。
見るからにおもちゃのような其れは、度など入っていないだろうから
おそらく、自分のセンスでつけているんだろう。
にしても、趣味悪すぎや……。
ってか、もしかして……いや。
もしかしなくても、こいつが同室者かいな。
これは、早くも雪の部屋にお邪魔する事になるかもなんて考えていると
そいつの冷たい手がピトリと俺に頬に触れた。
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