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⑤
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「ふふ、奏斗ちゃん顔真っ赤。かぁわいい、でも、危ないなぁ……。僕としてはそれも美味しいんだけどぉ」
何が危ないのかは、わからないが最後の美味しいって言葉は何だ。
急に寒気が……うぅ。
「ん~、取敢えず僕も幼馴染より萌を取る程冷たい人間じゃないからぁ、どうしてもって時は助けてあげるからいつでもおいでねぇ~。
どうしてもって時は、ねぇ?」
どうしても、を強調してくる桐にどうしてもって時以外は、自分で何とかしろって言われてるのだと察する。
俺としては、その”どうしても”って時が来ないことを祈る飲みなんだが。
とりあえず曖昧な返事を返しておいた。
「ん、でぇ他に聞きたいことはぁ~?」
そう聞かれて、今はちょっと思い浮かばないなんて言ったら
笑顔で「思いついたら何時でも言っておいでぇ」なんて言ってくれたの
桐の優しさは変わってへんなぁ、なんて。
少し陽兄に似てきた気もしないでもないけど。
ある程度の話がすむと桐は、俺の部屋の場所とか風呂の場所とか色々教えてくれて
其れがすむと他にやる事があるからとメガネをかけて自分の部屋に入っていった。
「……俺も部屋いこ」
桐もおらんなったしやる事思い浮かばんしで、取敢えず部屋に入ったはええけど……。
「そういや、あんまりにも急やから荷物とかも全然ないんやった」
部室には、片付ける荷物どころか、暇をつぶせるものすらなかった。
何もやる事がないときはもう。
「寝るしかないな」
ベッドへとダイブした。
ふかふかの綺麗に整えられたベッドは、飛び乗った拍子にシワが寄ってグチャッとなってしまったが、そんなこと気にしない。
それよりも何だこのベッドは。
「ふ、ふわふわやんけェ……」
流石に金持ち学校。こんなところにも金かけてんのか。
グッジョブだ。
これならぐっすり寝れそうだと、ふかふかのベッドに頬ずりした。
「ふあぁ……」
あまりにもベッドが気持ちよかったせいか、色々あって疲れがたまってたせいか
あるいは、その全部のせいだろう。
襲ってきた睡魔に大きなあくびをかます。
「ん……」
これだけは、と思い出したようにもぞもぞと動き制服を脱ぎ捨てると
次こそはと俺の意識は、真っ白なベッドに吸い込まれていった。
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