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雪side
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「んっ……あっ、あ!」
薄暗い部屋の中で響く甘さを帯びた声。
独特の匂い。
「ちょっと、声大きすぎじゃない?……淫乱」
ビクビクと体を痙攣させるガタイのいい男を組み敷いているのは、小柄な男。
「うあぁッ……ひっ、あ……雪さ、まぁ」
息を乱す男が自分を見下す男の名を呼ぶ。
「だから、うるさいっ……て!」
ぐんっと勢いよく貫かれた男は
「あああーっ……!」
ひときわ大きく跳ね、立ち上がったソレから欲望を吐き出した。
「……っ」
雪は、遅れて中に出すと自身を抜き、力が抜けてうつ伏せた男の髪を引っ張って上にあげる。
「なかなか良かったよ、さぁ、自分の部屋に戻りな?」
さっきとは打って変わった甘く優しい声に男は、トロンとした目を向けた。
「はっ、はい……。有難うございました、雪様」
そして、礼を告げると自分の制服を着て名残惜しそうに部室に戻っていった。
一人になった部屋の中で雪は笑い声を漏らした。
それも、抑えていた物が込み上げて溢れ出ていく様に大きく大きくなっていく、そんな笑い声。
「あははっ……、おっかしーの。最初は、受けとかありえない!って顔してたのに今じゃ可愛い淫乱子猫ちゃんなんだもん。
あー、やっぱり調教って楽しいなぁ……。にしても___」
今日はいい獲物を見つけた。
五十嵐 奏斗。
あれは完全にノンケだね、ノンケじゃないにしても絶対タチ側。
あの、「俺は男は恋愛対象じゃないです。」ってすました顔をこの手で快感に溺れさせてグチャグチャにすることが出来たら
どれだけ最高だろうか。
「ほんと、これだからやめられないよね。」
その彼の姿を思い描いてニヤリと笑う。
そこで、彼と話した事を思い出して直ぐに眉間に皺が寄った。
___生徒会。
興味ないみたいな事は言ってたけど、用心するに越したことはないよね。
「絶対渡さないから」
そう言って、また笑った。
雪SIDE END
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