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「可愛いのよトナミって」
キッパリそう言い切る彼女に、僕はポカンと口を開く。
「どこが」
「全体的によ。笑顔でしょー無邪気な性格でしょーあとそれと」
「あのさ、なんで悪ガキで問題児が可愛い部 類に入るの?」
疑問をそのまま口にすれば百瀬さんは「あら」と眉をピンと跳ねあげる。
「知らないの? バカな子程可愛いって言うじゃない」
「そう、なの?」
「そうよ。もぉーわかってないなぁ」
そんな事……言われても。
まぁ所謂そのトナミって人は母性本能を擽る人物って事で合ってるのかな。
「ねぇ美佳今日さー」
う~んと考えている内に百瀬さんは他のクラスメートに呼ばれて教室の外へと行ってしまった。内心ちょっとホッと胸を撫で下ろす。
「神田トナミ……ねぇ」
別にアイドル歌手なんかには興味はないんだけど、似てると言われたらちょっと。うん、少し気になる訳で。
「帰りにレコ屋寄ってみよっと」
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