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罰と言う名の復讐2
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歩夢side
優斗を助けたあの日から、俺たちはだんだん仲良くなって…よく一緒につるむようになっていった。基本俺は誰とでも仲良くできるから、特定の人といるなんてことはなかったんだけど、なんとなく目が離せなくて…
その理由は優斗が時々みせる、何かを思い詰めたような暗い顔。仲良くならなかったら、気づかないような一瞬だったりするんだけれど、どうしてもそれが気になって、そばに居てあげたいなんて思った。
その表情の理由は大学生になってから分かるんだけど…
今思えば、俺が誰かのそばにいたいなんて思う時点で、好きになってたのかもしれない。今までそう感じたことは殆どなかったんだから…
だけど、同性を好きになったなんて気づくわけもなく、ただ友達として大切なんだと思っていた。
高2では、クラスは離れてしまったけれど、高3でまた同じクラスになった優斗とは、前よりも仲良くなって、卒業後の相談とかもしてくれるようになった。
大学が決まったとき、優斗から「家をでたいけれど、お金がない」と相談を受けた。丁度お互い同じ大学だし丁度部屋も空いてたから、一緒に住もうと提案した。
優斗は嬉しそうに「ありがとう」って初めてみたときのような笑顔で返してくれて、なんだか照れ臭かった。
そして、卒業して、一緒にシェアハウスすることになって、優斗の色んな顔を知ってうれしくなって…
俺は今まで通り色んな女の子と付き合ってたけどやっぱり長続きしなくて…女の子とキスやセックスする時に時々ちらつく優斗の顔に戸惑った。
そんな時に優斗の過去を知った。高校の時から、俺がずっと気になってた優斗のあの表情の訳。
その内容はまた後で話すけれど。
とにかく俺は、
それを聞いた時、守りたい、これから俺がその出来事を忘れ去れるくらい楽しませたいって思った。それと同時にこのことを知ってるのは自分だけなんだと思ったら、なんか不謹慎だけどうれしくなって。
始めて優斗の涙を見て、欲情した自分もいて。
まさかなって思った。
だけどそれから、優斗の笑顔を見たり、泣き顔を見るたびに、抱きしめたい、キスしたいって感じる気持ちが強くなって。
優斗の過去を知ったからこそ、好きになってはいけないって思うのに、止められなくて、自分の気持ちを認めざるを得なくなって、優斗に申し訳ないなって思うのと同時に、やっと本当に好きな人に出会えて嬉しいって感じた。
だけど、この想いは隠さなきゃならないから。
だから、心では優斗を想いながらも彼女は作っていた。
女の子達には本当に申し訳ないけれど、だけど優斗には嫌われたくなくて。気づかれないようにしないといけなかったんだ。俺は男は恋愛対象外だって思わせないと。
本当に好きな人ができると、好きでもない人とキスするのがきつくなる。セックスも、する回数が減ってきて…抜くときは、優斗をオカズにしてた。
好きが大きくなるにつれて優斗に対して罪悪感が強くなっていく。
優斗を汚していく気がしてた。下心を持っている俺に、そんなことを全く知らずに純粋な気持ちで接してくる優斗。
俺は気持ちを抑えられなくなっていた。罪悪感を持っていながら、自分の欲望に負けた。
俺はついにある日、優斗にキスをした。
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