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優斗の秘密
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「優斗、雅希起きろ〜!今日は出かけるぞ!!」
カーテンを開けながら父親が起こしてくる。開けられた窓からは日の光が差して、眩しさに目が覚めた。
「んぅ…おはよ…どこに行くの?」
眠い目をこすりながら起き上がる。
「川だ!BBQをしよう!!」
「BBQ!?やった!沢山お肉食べたい!」
今までもぞもぞ動くだけだった雅希が、BBQという言葉を聞いて飛び起き父さんに抱きつく。
「沢山お肉を買って行こうか!」
雅希の頭を撫でながら優しく笑う父親。
ーーこの日はお肉を買いすぎて、食べきれなかったな。河原で石投げしたり、皆で泳いだっけ。
そういえばマサが溺れかけて、父さんが慌てて抱きかかえたんだっけ…あれは焦ったなぁ。
優斗達の父親は、母親が居ないことを出来る限り悲しいと思わせないように、色んな所に連れて行ってくれたし、家にはいつも定時で帰ってこれるように努力していたのだ。
ーーかっこよくて優しくて自慢だった父さん。
父さんをここまで変えてしまったのは、あの写真を見つけてしまったからなのかな。それとも見つけてなくても、こうなってしまっていたのかな…
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