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分からない
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雅希side
「あ、雅希。おかえり。」
「あぁ。」
これは俺が計画した。知らない奴に抱かれて屈辱に顔を歪ませたかった。兄貴は計画通り最初は絶望的な顔をしてたし、薬のせいだとしても途中から快がっていた自分を思い出したら、この後更に苦しむことになるだろう。
だけど、なんで?計画は上手くいったのに気持ちが晴れない。心が痛い。
「雅希、この人お前の恋人なの?」
「いや、ちがう」
「だよな。本当に好きな人だったら、こんなことしねえよな。」
ーーそうだよな。好きならこんなことしない。俺は兄貴が嫌いなんだ。恨んでいる。心が痛いのは気のせいだ。
「じゃあさ、この人だれなの?雅希のことマサって呼んでたし…それなりに深い関係の人だろ?」
「あぁ…俺の兄貴」
「え、兄貴!?」
3人とも驚いたような顔をして、声を発する。
「え、まじで?兄貴なの?綺麗すぎ!エロすぎ!」
そんなこと知ってる。俺とは似てない。俺とは血は繋がっていない。そのせいで全てが壊れた。
「それにしてもさ、お前兄貴にこんなことしていいのか?いや、俺も同罪なんだけど…めっちゃ気持ちよかったし…」
こいつらは元々いい奴らだ。俺の友達だけど、今日連れてきたのは、俺がこいつらの弱みを握っていたから。だから、無理矢理連れてきた。
二本差しも俺が、兄貴を苦しめたくて計画した。好きにしていいから、必ず二本差しだけはしろって。
まあ、兄貴の顔見た途端、欲情してたから、楽しそうだったけど。
雅希は3人が優斗に近づいた時、家をでるフリをして、他の部屋にいた。ビデオを通して行為全てを見ていたのだ。
「…いいんだよ」
「そうか。まあ、俺らは口出ししねえけど、お前の兄貴、お前に助け求めてた。それって、お前のことそれなりに大切に思ってんじゃねえのかな。」
「それはねえよ」
ーーそうだ。そのせいだ。兄貴が俺のことなんか呼ぶから。
そこでふと、眠っている優斗を見ると、3人のうちの1人が優斗の身体を綺麗に拭いて、服を着せ、シーツを被せてから、頭を撫で続けていた。
ーーああ、なんかムカつくな
嫌いなはずなのに、誰かに触られているのを見たり想像すると何故かイライラする。
さっきだって、計画通りなのに、他の奴らに犯されて感じているのに何故かイラついた。
「なあ、雅希」
優斗の頭を撫でている奴が口を開く。
「お前の兄貴、頭撫でられるの好きなのかな。撫でると寝てても気持ちよさそうな顔してる。さっきも、撫でてたら警戒心薄らいでた気がする」
「そんなの知らねえよ」
「なあ、俺、また来てもいいか?別にセックスする為とかじゃなくて、気になるんだよな。もちろん気持ちよかったけどさ、なんていうか、気になる。」
「勝手にすれば?」
「まじで?さんきゅ」
その1人が嬉しそうに笑いながらそう言ってくる。
ーーなんだよ。なんかムカつく。わけわかんねえ。なんだよこれ。
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