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ーーそれ以外?分からない。あの時、俺はマサを守りたいって思う気持ちが強くて、父さんとのこともあったから、その印象が強くて覚えていない。
「覚えてないのか。」
ふと悲しそうな声が聞こえた気がした。
「マサっ…」
ーー泣いてるの?
だけど自分を見下ろす顔から涙は見えない。ただ何も表情がなかった。
ーーあの頃みたいな表情がなくなったのも、この傷が原因?それとも他の…
「ごめん…マサ…」
「とにかく、この傷のことは関係ないから。だけど、兄貴が約束を思い出すまではやめない。」
「……分かった。」
優斗にはそれを否定することなんてできなかった。関係ないと言われても、あの傷は自分のせいだと責任を感じていたから。
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