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LOINEのメール
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【LOINE グループ:嫁達の集い☆】
ツンデレの嫁☆:じゃあ、今度の日曜日に、新しく出来たイロンモールに11時に集合で!
デルモの嫁:イロンモールの何処に集合なんだ?
大食天使の嫁:目的のベビー用品店集合でいいんじゃないでしょうか。
デルモの嫁:大人数だし、そこで待ち合わせだと邪魔になんねーか?
帝王の妻:じゃ、どっかのレストランとかはどうかな?お昼も食べなきゃいけないし。
お菓子妖精の妻:なら、デザートが沢山ある所がいいな!敦は甘い物が好きだから。
妖狐の嫁:俺はなんでもいーぜ。
天然の嫁:俺も何処でも大丈夫だ。
暴君の姫:あの、でしたら最近話題になってるスイートパラダイスはいかがでしょうか?パンケーキと、タルトのお店なんですが、前から気になっていて…。
天然の嫁:パンケーキか、いいな。
帝王の妻:うわぁ!それ食べたい!
お菓子妖精の妻:いいね!それなら敦も喜びそうだよ!
妖狐の嫁:タルト美味そうだな。
デルモの嫁:……パンケーキに蜂蜜…か…。
ツンデレの嫁☆:笠松さんが蜂蜜色に親近感を…www
大食天使の嫁:僕はバニラアイスをたくさんのせたいです…。
ツンデレの嫁☆:黒子相変わらずのバニラ好きww…桜井、そこにあずきとか抹茶あるかな?
暴君の姫:あ、はい!ホームページ見たら黒蜜抹茶あずきって言うのがありましたよ!
ツンデレの嫁☆:真ちゃん絶対それ食べるわwww
帝王の妻:征十郎も絶対それだ!ww
デルモの嫁:じゃあ、昼飯も兼ねてそこにすっか。
ツンデレの嫁☆:その方が効率的っすね!んじゃあ、スイートパラダイスの前に集まりましょう!
お菓子妖精の妻:OK!楽しみだよ。
妖狐の嫁:了解っす。
帝王の妻:オッケー!
暴君の姫:はい、了解しました!
天然の妻:わかった。
大食天使の嫁:承知しました。
デルモの嫁:…つーか、LOINEのこの名前ってどーにかなんねーのか?
天然の嫁:それ、俺も思ってました…。
大食天使の嫁:皆さんの名付け親は高尾君ですよね。
ツンデレの嫁☆:黒子、名付け親ってwww
お菓子妖精の妻:俺は結構、このネーミング気に入っているよ。
大食天使の嫁:僕も結構気に入っています。
暴君の姫:あの、すみません!なんで僕だけ姫なんでしょうか?
ツンデレの嫁☆:なんか、桜井は姫の方がしっくりきたからww
暴君の姫:えぇ!?それで姫に!?
大食天使の嫁:高尾君ナイスです。桜井君は可愛いから姫でいいんですよ。
帝王の妻:姫って呼び名可愛いよ。俺はなんか、韓流の大河ドラマみたいなんだけど…。
妖狐の嫁:俺のも、訳が分からねぇ…。
ツンデレの嫁☆:降旗の旦那は言わなくても皆納得っしょ!若松さんは旦那がキツネっぽいイメージあるから。
帝王の妻:…うん、確かに納得かも…。
妖狐の嫁:翔一さん、キツネっぽいか…?
お菓子妖精の妻:動物に例えるなら、キツネだろうね。
天然の嫁:俺は…?
ツンデレの嫁☆:日向さんはそのまんまっすね!木吉さん天然で有名じゃないっすか!
天然の嫁:…高尾…。お前、何気に失礼な事言ってんな…。シバクぞ?
デルモの嫁:…日向それ、俺のセリフだ。
天然の嫁:…笠松さん、スミマセン…。
ツンデレの嫁☆:笠松さんお怒りwww
お菓子妖精の妻:www
大食天使の嫁:今度は桜井君のセリフも盗ってますね。
天然の嫁:黒子、お前なぁ…。
暴君の姫:あぁ!すみません!僕の口癖でよければ、好きなだけお使い下さい!!すみません!!
帝王の妻:桜井www
妖狐の嫁:お前が謝る必要ねーだろww
お菓子妖精の妻:まぁ今更変えるのも面倒だから、このままでいーんじゃないかな。
デルモの嫁:それもそーだな。
ツンデレの嫁☆:あっさり納得とかwww
ツンデレの嫁☆:話が上手く纏まったので、本題いきます!ww
天然の嫁:纏まったのか?
デルモの嫁:そこはもう、スルーしとけ。
ツンデレの嫁☆:最終確認☆今度の日曜日、新しく出来たイロンモール内のスイートパラダイスに11時に集合!荷物が多くなるため、必ず旦那同伴でお願いします!
ツンデレの嫁☆:今の所、不参加や旦那同伴不可の人っています?
大食天使の嫁:僕の家は大丈夫ですよ。大我君は一緒に来てくれるので。
帝王の妻:俺のところも大丈夫!征十郎仕事休み貰ったって言ってたから。
デルモの嫁:俺のとこも平気だ。寧ろ涼太の方が行く気満々でうぜぇ。
ツンデレの嫁☆:安定のウザさwww
天然の嫁:鉄平は、日曜休みだから大丈夫だ。
お菓子妖精の妻:店はお休みにしたから2人で行くよ。久しぶりのデートだ❤︎
妖狐の嫁:…翔一さん、行くって言ってくれたから、多分OKだと思う。
暴君の姫:大輝さんにお願いしたら、来てくれるって言ってましたので、大丈夫です!
大食天使の嫁:赤司君と青峰君は2人が上目遣いでお願いすればイチコロですよ。
暴君の姫:えぇ!?すみません!!そんな事出来ません!!
帝王の妻:何言ってんの!黒子!!
ツンデレの嫁☆:計り知れない攻撃力!www
お菓子妖精の妻:oh!分かるよ!2人はとってもcuteだからね❤︎
妖狐の嫁:青峰は高校の時から桜井の上目遣いにやられてた。
ツンデレの嫁☆:暴露きたぁーー!!!www
暴君の姫:わ、若松さぁん!!
天然の嫁:降旗の上目遣いもヤバイぞ。
帝王の妻:日向さんまで、何言ってるんですかっ!!
大食天使の嫁:2人共天使過ぎます!
デルモの嫁:…お前ら、可愛いな…。
ツンデレの嫁☆:冷静な笠松さんも壊れたwww
デルモの嫁:高尾、うるせぇ。
ツンデレの嫁☆:…スンマセン…m(_ _)m
ツンデレの嫁☆:んじゃ、今の所全員参加OKって事で!何かあったら、事前に連絡下さい!…では…!
大食天使の嫁:わかりました。それでは、日曜日に…。
お菓子妖精の妻:OK!see you!
天然の嫁:日曜にな。
妖狐の嫁:じゃあな。
暴君の姫:では皆さん、日曜日にお会いしましょう。
帝王の妻:じゃあ、またね!
デルモの嫁:またな!
LOINEのアプリを落とし、画面が黒く染まっても楽しい名残に顔が緩む。
「…何をニヤニヤしているのだよ。」
そんな高尾の姿を目にした緑間が、紅茶のカップを手にしたまま、高尾に問い掛ける。
「…え?俺、笑ってた?」
「…ニヤニヤしっぱなしだったのだよ。」
陶器のカップに口付けると、黒い髪が視界に入り、猫のようにするりとソファーに腰を下ろした。
「…なに?真ちゃん、俺が誰とLOINEしてたか気になるの~?」
悪戯めいた笑みを浮かべたまま、ソーサーを持つ腕に、高尾が自身の腕を絡めると、緑間は静かに眼鏡を押し上げた。
「……何やら、随分と楽しそうだったな…。」
「…真ちゃん、そんな心配しなくても大丈夫だって!俺は真ちゃん一筋だから❤︎」
じゃれつく様に広い肩に頭を擦り寄せると「……ウム…。」と短い返事があって、カシャっと再び眼鏡を直す音が聞こえる。
高尾は、形の良い耳がほんのりと赤く染まっているのを、見逃さなかった。
「…黒子達と、今度の日曜の事でLOINEしてたんだよ。」
「…ほら。」と再起動させたLOINEの画面を緑間の目の前に差し出せば「…見ていいのか?」と困惑した翡翠の瞳が向けられたので「どーぞ!」と答えた。
高尾は緑間に隠し事をしたく無かったし、緑間に少しでも不安な要素があるのならば、取り除きたいと考えていた。
だから、彼が望むのならばスマホぐらい直ぐに差し出す。
「…どんなベビー用品がいいのか悩んでるってLOINEで言ったら、皆も悩んでるみたいだったからさ。…なら、一緒に買えばいいじゃん!って事になったわけ。…それはこの間、真ちゃんにも話したろ?」
「…あぁ…。」
「…んで、それが今度の日曜になったから、今日は集合場所と時間を決めてたんだよ。」
LOINEを読んでいた緑間の額に徐々に皺が寄る。
「…内容は理解出来たが、お前達はもう少し落ち着いてメール出来ないのか…。無駄話が多過ぎるのだよ…。」
「…それに、このネーミングセンスはいただけない…。もう少し分かりやすくするのだよ…。」
「…それ、さっきも皆にツッこまれたわwww」
「…まぁ、ちゃんと内容も伝わってるし、このくだらない遣り取りが楽しいんだから、変える必要はねーよ。」
綺麗な指からスマホを取り返すと、シュっと画面をスクロールした。
「…他の旦那達も来るのだな…。」
「…そ、ベビー用品一式買うから、荷物多いしね。ベビーバスとか布団とかは郵送出来るけど、小物も沢山買うから、旦那組に手伝ってもらわねーと。」
「…数少ない休みなのに、付き合わせてごめんな真ちゃん…。」
艶やかな黒い髪を、逞しい身体に擦り寄せれば、長い腕が伸びてきて、細い肩を抱き寄せる。
「…和成が謝る事など何もないだろう。子供の物を買いに行くのであれば、父親である俺が同伴するのは当たり前なのだよ…。」
「…それに…」といいながら、綺麗な手が高尾の丸い腹をそっと摩る。
「こんなにも大きな腹のお前に、荷物など持たせられないのだよ…。」
「…真ちゃん…。」
腹を撫で、間近で微笑む緑間の顔は、穏やかで、優しさに満ちていた。
浅葱色の瞳にキラキラと星が輝く。
身体を捻り、太い首に両腕を絡めると(……あぁ、もう、ダメ!…俺の旦那様イケメン過ぎる…!)と心の中で叫んだ。
「……真ちゃん、大好きなのだよ❤︎」
顔を近付けて、ちゅ、と軽くキスを贈ると「…真似をするな。」と言いながら深いキスを返された。
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