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渇望2(※)
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触れるだけのキスを繰り返しながら、繋いでいない方の手で頬に触れた。輪郭をなぞり耳に指を伸ばす。
ピアスも開けていない耳は柔らかく、耳朶を指で挟むとクスッと笑い声がした。
「擽ったいですか?」
耳に口付けながら囁くと「ンッ!」と息を飲む。その反応が愛しくて耳朶を食み、次いで首筋に舌を這わした。
絡めていた指も離すと、自由になった両手で脇腹や肩を撫でた。
「…ッ…ア…!」
少しずつ手の動きを大きくし、指が胸にある尖りに触れると悠さんが小さく声を上げる。
まだ柔らかいそこは、指で掠めていく内に少しずつ芯を持ち主張を始める。
「可愛いね…悠さん。」
甘い声が自分から放たれ、もう一度唇に触れた。舌を絡め吸い上げる。
…チユ…ッ
音を響かせ唇を解放し、俺は悠さんの胸元に顔を寄せた。
胸の上に耳を当てる。
ドク・ドク…と早鐘のように脈打つ心臓。
あの甘くて芳醇な血を全身に運ぶ中枢、そして貴方の心が存在する場所。
とても神聖な場所に感じられた。
…ここを占めるのは俺だけで良い。
そう願いを込めて強く吸い付く。
「…ッ…何だ…?」
声をあげて視線を向けてくる悠さんに、吸い付いた場所を指でそっと触れて見せた。
「…見て悠さん。」
ちょうど心臓の真上。
そこに咲いた紅い所有印に艶然とした微笑みが漏れた。
「…貴方の血も、身体も…心も俺のものでいさせて。」
一瞬驚いたような顔をした貴方が綺麗に笑う。
俺は舌を伸ばしキスマークを一度舐めると、その横にある小さな粒に吸い付いた。
舌先でチロチロと舐め乳輪をなぞる。
口に含み吸い付き、舌全体で舐め上げた。
反対側は指で摘まんだり押し潰したりして、両方の乳首を丁寧に愛撫する。
チユ…ピチャ、チユッ…
「…ンッ、アッ…ッ…」
音と共に洩らす貴方の声が俺を煽る。
咬み殺そうとすればするほど細く高くなる喘ぎに、貴方は気付いていない。
…もっと聴きたい。
俺は右手を悠さんの下肢に伸ばしたー。
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