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邪淫〔中編〕~R18腐二次創作弱虫ペダル葦手。日光インターハイ
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落車寸前の純ちゃんを、小さい下級生が支えた。
ゼッケン1。
ああでも、僕は純…
「気い逸らすな!集中しろ!」
ユキちゃんの声にはっとなる。
でも引きたい。
僕こそが真の引き手!
「葦木場!」
「ユキちゃんうるさい!」
「行かせねえっ」
柔らかな脚質を駆使して、ユキちゃんは僕をブロックする。
箱学が箱学ブロックしてやがるぞ!
観客のどよめきなんかくそくらえだ。
僕は純ちゃんひっつかんでコースアウトした。
(チネンメガネ吹っ飛ばした気がしたけど記憶にない。)
炭焼小屋みたいな掘っ建て小屋に純ちゃん運び込む。
木々が上空覆ってるからヘリとかからもそうそうはみつからないはず。
インターハイ投げた…僕。
投げた…
構わない。
どうせ去年は逆走だ。
僕は純ちゃんさえいれば…
チネンからひったくった時に腹パン具合になっちゃったみたいで、純ちゃんは意識失ってる。
死んだような有り様。
かろうじて胸板が動いてる…
息はある。
でもすごい汗。
真波とそんなに競ったの?
楽しかった?
じりじりと嫉妬がこみ上げる。
楽しんだ?
真波と?
そういうの、許せないな…
薪を縛る荒縄が目に入った。
明かり取りの窓枠くぐらせれば。
片手だけ結んだ荒縄を、明かり取りの格子に潜らせて、もう片方の手首を結わえる。
これで目覚めても、純ちゃんは僕から逃げられない。
やわらかな黒髪。
いたずらっぽい眼差し。
純ちゃんは昔のまんま。
かわってないのが嬉しい。
にしても鍛えてるな。
こんなにも筋肉だけになった純ちゃん、僕見たことない。
体脂肪率一二%くらい?
美しい。
モーツァルトの譜面みたいだ。
僕は恐る恐る、譜面に手を伸ばす。
ジッパーをおろし、胸板に触れる。
指先が、鍵盤にするようにピチカート奏でる。
あ。
瞼動いた…
「ん…あ…」
瞳が開いた…
「しき…ば…」
そうだよ純ちゃん。
金髪はいない。
真波もいない。
僕だけの純ちゃんを、僕だけが…
純ちゃん…
バシッ!
横つら張られて我に返る。
横にユキちゃん。
純ちゃんは?
「後ろ。置いてきた。おまえ一瞬戻ろうとしたろ」
たじろぐけど、せっかくだから言っちゃう。
「えへ。だって惚れてるもん」
前方に真波のルック。
真波。
ざああっと、嫉妬が僕の中にざわめく。
純チャント競ッテ楽シカッタ?
笑顔作ろう。
言ってやるんだ。
「見てたぞ」って。
真波山岳。
風に愛される男。
もちろん純ちゃんは渡さない。
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