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《偽りの代償》8
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オレは絶対…
みずきとは釣り合わない…
性格が違いすぎるから…
人の気持ちを考えない自己中な性格…
嫌な心…。
もしかしたら、みずきに会うの…今日が最後かもしれない…
もう、今度こそ…愛想つかされたよな…
平気で他のヤローとヤってんだから…
…こんな奴、誰が気に入る?
「……っ」
自分で思い詰めて涙が出そうになる…
それを堪えて、シャワー室へ消える。
みずきが来るまでの時間…
不安で仕方ない…
気を紛らわせる為、部屋の片付けなどをして気持ちを逸らす。
それでも時間がゆるりと進んでいるように感じる。
ようやく、19時がまわって…
みずきの来る時間…
やはりアキラは落ち着かない…
五分が過ぎ…
もう、来ないんじゃ…と心配する始末…。
『ピンポーン』
その時、玄関のコールが鳴る…
「っ!…来た」
ハッとして入口へ向かう…
「……ハイ」
息を吐き…
心を落ち着かせ…
ドアをあける。
「…アキラ、済まなかった、連絡できなくて…」
開口一番は、なぜか謝りの言葉…
「…いいよ、別に…さ、早く入って…」
感情を見せないように…
顔を伏せて招き入れるアキラ…
「……」
それを聞き…少し悲しくなるみずき…
(アキラは…俺が会いにこなくても…もう、どうでもいいのか?)
アキラの背中を見ながら…辛く思う。
「…座って、何か飲む?」
みずきの先を歩き、テーブルを指して言う…
「アキラ…いいよ、出さなくて…」
緩く首を振り断る…
アキラが椅子に座るのを見届けてみずきも向かいに座る…
「そう…どう、したんだ…今日は?」
恐い質問だったが…投げ掛けてみる。
「…あぁ、それは…」
みずきが話そうとした瞬間、それを遮り…
「みずき、お前…顔色悪くない?」
みずきの顔をしっかり見て、その顔色の悪さに驚く…
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