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《偽りの代償》16
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「…ッ…アキラの、本当の気持ちが知りたい…」
囁きながらいったん腰を引くみずき…
「ふっ…」
アキラは首を振る…
こんな時に聞かないで欲しい…
余裕がなくて…本心を、さらけ出してしまいそうになる…
「っアキラ…」
再び三度ほど奥へ突き上げながら…
同時に生き生きと反応を返すアキラの前へ触れ擦るよう快感を与える…
「ァッぁ、は、ァ、んァッ…」
ナカとソトから同時に攻められ堪らず喘ぐ…
「俺は…アキラにとってどういう存在?」
再び動きを止め、アキラの鼓動と熱を充分に感じながら、息をあげつつもなかなか瞳をあわせてくれないアキラに聞いてみる…
「んぅっ…」
みずきの質問には答えられない…
激しい快感が途切れ…
みずきを招くよう自ら腰を少し揺らすアキラ…
そんな艶やかな姿を見て…みずきは高鳴る欲を必死で抑え…
唇に優しくキスをしてアキラと瞳を重ねる…
そしてもう一度…言葉を投げる…
「…アキラにとって…俺は迷惑?」
囁いたあと思うみずき…
本心から嫌われて、迷惑に思われているなら…
自分はアキラの隣に居る資格はない…
けれど、そうでないなら…
精神誠意尽くしていきたいから…
「…っ、」
アキラは真剣な瞳から逃れられず…
小さく首を横に振って答えてしまう。
迷惑なんかじゃない…
それどころか…
「本当に?…俺の事、好き?」
今まで一度も聞いたことがない恐い質問だが、勢いにまかせて…続けざまに聞いてしまう…
「…ん、」
本当に微かだが短く頷くアキラ…
それを見て身体に熱いものがかけていくような感覚が…
心臓がドクンと鳴る…
「アキラ…っ」
愛してると言われたわけでもないのに…
けれど、瞳をそらさず答えてくれた…
好きと頷いてくれた…
そのことが…
嬉しくて…
アキラの頬を優しく撫でて…
もう一度、深く甘いキスをする…
もっと…深く、自分を感じて欲しくて…満足してもらえるように…
「っん、ふ…ァ、ぁっ」
再び挿入している熱を帯びた塊を奥へ突き刺していく…
速く激しく…しかし優しくアキラを抱いていく…
「…ハァ、あァ、ぃィッぁん、み…ずきっ!」
ソファから落ちないよう支えながら抱いてくれるみずきに…
しがみつきながら…
感じ過ぎて訳が分からないほど…
喘ぎ声を上げていた…
快感で勃ち上がったアキラの前をもリズムよく扱かれ…
「ァッ、あっダメッも、い、イクッ!」
激しく腰を揺さぶり、奥へ奥へ貫かれる感覚に、気持ち良過ぎて…
目の前にハジケたように火花が散り頭の中が真っ白になる…
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