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《偽りの代償》18
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「いや…その、…アキラの格好は刺激が強すぎるから…だから、…それに、風邪をひくといけないし…」
逃れるように視線をさ迷わせながら言うみずきだが…
「いいって…お前が気の済むまで…していいから…」
我慢させて…つらい思いを沢山させてたんだから…
もう我慢しなくていい…
今は…
うわ目づかいで囁かれ…
どきどきしてしまうみずきだが、投げやりに聞こえるアキラの言葉を否定するように首を横に振り…
「充分…好きにしているよ、今日は…本当に、最高の日…そう思っているから…」
大好きなアキラがそばにいて、抱きしめることが出来る。
これほど幸せなことはない…
みずきは優しく気持ちを伝える…
「……」
アキラは何も言い返せない…
「自分ばかり好きにしているから…アキラも何かしてほしいことがあるか?」
逆に聞いてみるみずき。
アキラは緩く首を振る。
「そうか…じゃ」
微笑んでみずきは着る物を持って来る為、立ち上がろうとする。
「待って、そのままでいて…」
すっと腕に触れて引き止めるアキラ…
「えっ…」
「…こっち来て、」
ポツリと付け足す…
「‥‥わかった、休もうか…」
アキラのなんとも言えない可愛さに負けて…
微笑み頷いて布団に入るみずき。
アキラはみずきの胸に頭を埋めるように、身体を寄せて瞳を閉じる。
やはりアキラに触れると胸がドキドキと波をたてるが…
みずきはアキラを包み込むように横を向いた状態で、アキラのサラサラと綺麗な淡い栗色の髪に触れる…
横になり、長いまつ毛を落として休むアキラを見つめていると…
疲れも溜まっていた為、急に眠気が襲ってくるみずき。
「おやすみ…アキラ…」
もう離さないように…
アキラをしっかり抱き寄せて…
みずきも休息につくのだった。
「……おやすみ」
ぽつりと返す言葉…
アキラはみずきのあたたかい体温を素肌で感じながら…
それでも、素直に受け取りきれない心の葛藤を抱えていた。
明日が来なければいい…
この時が一番しあわせなのに…。
心の中で思うこと…
つらくて、いっそうみずきに寄り添いながら眠りに入るのだった…。
《偽りの代償》終。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここまで読んでくださりありがとうございます(#^.^#)
いいね、嬉しいです(*^o^*)
なにやら含みあるアキラですが、久々な2人のHでした(^^;;今後の展開は…??
更新乱れたりして申し訳なかったですm(__)m
不器用な2人の恋、これからも応援いただけたら嬉しいです(*^_^*)!
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