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《新生活》10
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さらに電話の奥で…
『誰だよ電話、』などと聞かれている…
『…アキ兄だよ』
渋々答えるコウジ。
『うそ、お兄サン!?連絡ついたんだな、代わって』
『ちょ…瞬!』
『あ、もしもし。お兄さんですか?お久しぶりっすー、話聞きました?』
有無を言わせず携帯電話をとり、明るく話すシュンスケ…
「ふっ相変わらずだな…で、温泉だって?」
軽く笑って聞くアキラ。
『そうです!二人部屋で各部屋に小さい露天風呂がついてて、大露天風呂もあって、いい宿なんすよ、彼氏サン誘っていきましょーよ!』
「行きたいけどな…バイトが、」
首を傾げみずきを見る。
「アキラは土日休みだな…俺は日曜朝から夜まで、仕事だ…」
シフトを確認してみずきが答える。
「そっか…どうするかな、」
「アキラ、温泉?俺も行ってみたい!みずきの代わりに俺、行っちゃダメかな?」
「ルード…」
さすがにそれは許せないとみずきが首を振る。
「仕事は…なんとか替わってもらうから…一緒に行こう、アキラ…」
アキラの行きたい場所へ付き添うために、みずきは答えるが…
「えー、俺も行きたい…」
ルードはかなり不服そうに呟く…
「何、何?俺も混ぜろって!」
さらにヨシまでやってきて…
「あー、うっとおしーのがまた…」
アキラはやれやれとぼやく…
「な、うっとおしいとは何だ!」
すぐ反応して怒るヨシ。
『あのーお兄さん?』
なかなかハナシが進まず聞いてしまうシュンスケ…
「悪い悪い、ちょっと今、ルードたちも来ててな…人数って増やせる?二人」
『そーっすね、もう一回、宿に聞いてみることにします、二人部屋増やすでいいっすか?たぶん四人部屋と大部屋があったと思うっすけど…』
「そーだな…ルードをヨシと二人っきりにするのもな…四人部屋が開いてたら、そっちに変えれるか聞いてくれる?」
『おっけーっす!また後でかけ直しますね!』
「ん、分かった、」
とりあえず電話を切るアキラ。
「アキラ、温泉いける?俺、知らないヒトがみたらびっくりするようなカラダだからな…入れるかな?」
ルードが飛び付くように話かける。
「うん、なんか各部屋にあるし、貸し切り風呂らしいから大丈夫だと思うけど…」
「へー、でも高そうだよな…俺カネないよ?」
ルードが首を傾げて聞く…
「金ねーのに行きたいってどーよそれ」
ルードの言葉につっこむヨシ。
「だって行きたいんだもん!俺、修学旅行とかいけなかったから!」
「ルードもか、学校のはオレも行かなかったな、ま、安心しろって、ルードの分はオレが払うから…ルードと一緒に行きたいし」
そう微笑むアキラ。
「マジ?だからアキラ大好き~!」
大袈裟に喜び抱きついているルード…
「ルード、それ嬉しくないって…」
抱きしめられながら苦笑いなアキラ…
さりげにみずきがルードからアキラを助け出している。
「ケケ…」
ヨシがその様子をみて笑っているが…
気に触ったアキラが言葉をなげる。
「言っとくけど、お前は来なくてもいいんだからな!」
「何言ってんだ、車運転できんの俺様しかいないだろ~」
偉そうにふんぞりかえるヨシに…
「…う。ざけんな、それぐらいしか能がないんだろ」
負けじと言い返す…
「んだと!この…」
またもケンカ勃発な状況に…
「まぁまぁ、せっかくの旅行なんだからさ~仲良くしろよ、」
ルードがのほほんと止めに入って…
「楽しみだな~コウジとかまた会えるんだな~」
続けてルードが言うと…
「う、アイツは苦手だ…」
コウジの名を聞いてヨシがぼそっと呟く…
「はは、まだ言ってる」
ルードが笑って言うが…
「バレないようにおとなしくしてろよ、強姦魔!」
またまた怒らすようにアキラが言うと…
「ムカツク~こいつ!殴りてー!」
ヨシは地団駄を踏むように怒りながらアキラに言い返すが…
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