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《温泉へ行こう》11
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「ルードや、他の皆にアキラの、姿を見せてしまうのが…ちょっと、」
「馬鹿、今更…ルードもヨシも知ってんだよ、オレのハダカぐらい、気にするのは馬鹿だって…」
「…そうだが…やはり少し」
独占できないことは分かっていても…
「ふ…見るのも見られるのもオレたちは慣れてるはずだろ?」
アキラは椅子から立ち上がり、みずきのそばにいき…少しからかい口調できく…
「…好きなひとは別だから…」
そっと肩に触れ、優しく答えるみずき…
「そうゆうもんかな?」
軽く首を傾げて聞くアキラに…
「あぁ…」
またも優しく頷く…
そこへ…
「おーい!アキラたちも早くー!露天風呂行こうぜー!」
ルードが部屋の外から呼びかける。
「わかった!…じゃ、行こうかみずき…」
ルードに返事し、みずきを促す。
「そうだな…」
みずきはそっとアキラの手をとりルードたちと合流する。
「部屋、すっげー綺麗で広かったし、みんなでごはんとか食べれそうだよなっ!」
ルードは大分はしゃいで話しまくっている。
「あ、来た来た…ってコウジは?」
アキラは一人で来た瞬助に気づいて聞いてみる。
「大浴場はいいって、来てくんないっす…」
瞬はやれやれと呟く…
「えーっコウジ来ないの?なんで?」
ルードが残念そうに言う。
「そっか…じゃオレが連れてくるよ」
アキラが軽く頷いて笑ってコウジのいる部屋にいく…
アキラは部屋の外から声をかけてみる。
「コウ、いくぞー」
「えっアキ兄も入るの?」
「そ、だから来ないと幸田クン誘惑しちゃうかもな~」
「あ、アキ兄ッ!」
コウジは部屋から出て来て、かっと怒るが、アキラはにっと笑っただけで…行こうとする。
「ま、待って、僕も行く!」
さすがにアキラが行くとなったら黙ってられない…
アキ兄の好きにはさせない、と意地でもついていくコウジ。
アキラは柔らかく笑い皆のもとに帰る…
「あ、来たっ、すご!コウジも来てるし!」
「さすがお兄さん!どー言ったんすか!?」
ルードと瞬助は驚いている。
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