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《温泉へ行こう》16
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すでに洗い終わってみんなを待っている様子のルード。
「背高いと色々学校で勧誘されねぇ?部活とか」
会話を続けるヨシ…
「そうそう、バレー部とかバスケ部とか、ヨシは中学のとき何部だったの?」
なにげに聞くルードだが…
「中学生の頃のコイツはチビだったから勧誘はないだろ…」
湯で身体を流しながらアキラが笑って言う。
「るせー!てめーに言われたかねぇつーの!」
一番チビのくせに!と、案の定、言い返すヨシ…
「まぁまぁ、で、何部?」
やんわり止めながら続けて聞くルード。
「中学?俺は卓球部だったな」
「へー、卓球か意外…」
「なんで?」
「ううん、そっかー、アキラとみずきは?」
ルードは二人にも聞く…
「オレは帰宅部。部活なんか面倒なだけだし…」
「はは、アキラらしいね…みずきは?」
「…え?俺は…」
アキラの洗身の手伝いをしながら、ぼんやりと話を聞いていたみずきは答えに詰まっていると…
「みずきは確かサッカー部だったよな?」
なぜかヨシが答える。
「サッカーしてたんだ!もっと意外…」
「みずき、足速いし背高かったからな、誘われたんだろ?」
ヨシの問いにようやく答えられるみずき…
「部活はしないつもりだったけれど…友達から入ろうと誘われて…」
「はは、みずきって断れなさそうだもんな、俺もなんか部活した方がいいかなー」
そうルードは首を傾げたあと続けて…
「あ、風呂入る?」
みんな洗い終わったのを確認して声をかける。
「よっしゃ、行こうぜ!」
ヨシも頷く…
「アキラ…いけるか?」
みずきはさりげにアキラの手をとり立ち上がらせる。
「さんきゅ…」
可愛い笑顔をみせるアキラに、やはりドキドキしてしまうみずき。
やや視線を外し、頷いてかわして理性を優先させる。
みんなそれぞれ露天風呂につかりはじめる。
やはり貸し切り状態でアキラたちの他に一般客はいないようだ…
「あ、ルー、タオル温泉につけたらダメなんだぜ」
腰にタオルを巻いたまま入ろうとするルードに瞬助が教えてあげている。
「え?あ、そうなんだ?温泉初めてだからさ~」
頭をかきながらタオルを取るルード…
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