アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《温泉へ行こう》22
-
「ルード君!」
「ルード、どうしたんだ…!?」
出てきたルードを見て驚くみずきとコウジ…
なんと、ルードは額の端あたりから血を流していて…タオルで抑えながら、なぜか笑ってこちらへやってくる。
「はは、そこですべっちゃってさ…かすり傷だって、平気!」
「転んで頭打ったのか?」
驚いて近づくみずき…
「少しだけ、岩とぶつかった」
本人はけろっと答えるが…結構出血しているようで、まわりは心配する。
「俺、アキラ呼んでくるわ!アイツならなんか持ってる筈、手当するモン!」
ヨシはさっそうと浴衣を着て、返事も待たずに飛び出していく…
「え…?大丈夫、ルード君…傷見せて?」
ヨシの行動に少々面食らうコウジだが…心配してみている。
「うん…大丈夫だよ、」
「…思ったより深くないね、すった感じ…まだ血が出てるから…抑えててね」
「タオル弁償しなきゃな…」
ルードはぽつりと呟く…
「そんなこと気にすんな、宿の人には俺が話しとくから!血、止まった?悪かったな、ルー」
瞬助が優しく答えて謝っている。
「何、瞬が原因なの?」
「違う違う、幸田くんは転んだ時に近くにいて助けてくれようとしたんだ、悪くないよ」
疑うコウジをなだめるルード…
「間に合わなくてごめんな、」
付け加えてあやまる瞬助…
「そっか…もう、二人とも騒ぎ過ぎるからだよ!」
コウジは勢いで二人を叱る。
『ごめんなさーい…』
しおらしく謝る二人…
そこへ、ヨシがアキラを連れてやってくる。
「怪我どこ?」
案の定、小さく袋にまとめた手当するものを持参してきているアキラ…
「あ、アキラ…」
「あーもう、何やってたんだよ…綺麗な顔に傷つけて、モデルしてるんだろ、ルード…」
アキラはちょっと怒ってはいるけれど、ルードの怪我の様子を見て、そんなにひどくないことを確認し安心する。
「不可抗力だったんだって…ごめん」
素直に謝るルードを見て、息をつき頭をよしよしと撫で、手当をはじめるアキラ。
「…痛いだろ?」
消毒液を傷口に染み込ませながら話す。
「全然、痛くない!」
しみないわけはないがそう強がってみるルード…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
107 / 194