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愛のデート券 11
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クラスマッチ当日。
いよいよこの日がやってきた。
この日のために生徒会の仕事をがんばってきたんだ。
だから、この日を無事に迎えられてよかったと思う。
今年のクラスマッチの種目は、生徒のアンケートと、生徒会の多数決でバスケットボールに決まった。
最近はバスケットボールのマンガやアニメが増えたから、その影響だろう。
去年もマンガやアニメの影響でクラスマッチはサッカーをやったし。
「各クラス順に並んでください!!」
生徒会の言葉で、生徒たちは各クラスに並んでいって。
開会式が始まった。
開会の言葉から始まって。
校長先生の話、クラスマッチ専門委員会の話と続いていく。
そして…
「続きまして、生徒会長の話。」
その言葉とともに、イスから立ち上がり、ステージの上に上がった。
一礼をすると、生徒みんなも礼を返してくれて。
緊張が余計高まる。
全校生徒の前で、何度も話しているけど。
やっぱり何度やっても慣れない。
「いよいよ、この日を迎えることが出来ました。今年は、みなさんのアンケートと生徒会での多数決の結果、バスケットボールに決まりました。他のクラスに友達がいる人はたくさんいると思いますが、今日は敵です。クラスみんなで団結して。友情を深めて。勝ち進んでいってください。もちろん、学年関係なく試合をしますので、先輩後輩関係なく。学校のみんなとも友情を深めていってください。」
話し終わると、一歩後ずさって。
また一礼をする。
と、生徒みんなから盛大な拍手に包まれるのだが…
「はーい!!では、会長の話は終わったんですが、実は会長には内緒で生徒会から、ある企画を用意しました!!」
「は??」
橘の言葉によって、盛大な拍手が鳴り止んだ。
俺の頭の上には?がたくさん浮かび上がっている。
「では、会長!!そこのひもを引っ張ってたれ幕おろしてください!!」
橘はそう言いながらたれ幕があるほうに指差した。
俺もそれを目で追って。
顔を上げて天井を見る。
たれ幕って…これか。
つーか、いつの間にこんなものを…
そんなことを思いながら、大きなため息を1つついて。
「じゃ、いくぞー。」と大きな声で合図をして。
勢いよくたれ幕のひもを引っ張った。
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