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愛のデート券 26
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「俺は絶対篠原を嫌いになることなんてない。」
「え…」
「もし、嫌いになったとしても、また絶対に好きになる。」
「先輩…」
「だから、んんっ!?」
顔を上げて。
次の言葉を言おうとしたとき、俺の唇と篠原の唇が重なった。
でも、すぐに唇は離れて。
頬をほんのりと赤くした篠原と視線を絡める。
「そういう言葉、計算して言ってるんですか??」
「は!?け、計算!?」
「無意識…ですか。」
「え、あ、え??」
グイッと。
顔を近づけて。
「そういう無意識、他の男の前では見せないでくださいね。」
そう甘く囁かれて顔が熱くなる。
おまえだって…
そういうかっこいいこと、他のやつの前でやるなよな…なんて。
そんなこと言えないまま、「うん。」と頷いて。
言えない言葉にもやもやしたまま、それを癒すかのようにまた篠原の腕の中に体を預けた。
「なんか、今日は積極的ですね。どうかしたんですか??」
「別に…。ただ…」
「ただ??」
背中に回した腕をギュッとすると、篠原もギュッと強く抱きしめ返してくれた。
「篠原が足りないから…充電。」
「何真似してるんですか。」
「本当のことだし。」
「じゃあ、俺も。充電させてもらおっかな。」
俺の頭の上に顎を置いて。
さらにギュッと抱きしめて。
お互いの体温を感じながら、俺は「ばーか。」と囁いた。
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