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愛のデート券 34
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入れ…
入れッ…!!
3、2、
ガンッと。
ボールがゴールの真上に弾かれて。
そして…
1…
シュッ…
ピピッー!!!
笛の音とともに、ゴール内にボールが吸い込まれた。
「しゅ、終了ー!!終了です!!そして、勝ったのは1年E組!!優勝です!!それから、得点王は、全ゴールなんと、203点決めた篠原柊です!!!」
審判の言葉に体育館内が歓声と拍手に包まれる。
そして、俺は審判の言葉に自然と一筋の涙がこぼれた。
「勝った…」
「先輩ッ!!!」
篠原が満面の笑みで、俺を見ている。
「勝ちました。約束通り、勝ちましたよ!!」
「っ…」
その言葉を聞いた瞬間、いろんな気持ちが込み上げてきて。
俺は思い切り篠原の胸に飛び込んだ。
「おめでとう…おめでとう…」
「先輩…」
「あと…ありがとう。」
「うん。デート…楽しみだね。」
「うん…。」
ギュッと。
抱きしめられる力が強まったので、俺も抱きしめる力を強めた。
歓声と拍手の中。
俺たちは抱き合って…
「好きです、先輩…」
「俺も…好きだ。」
誰にも聞こえないように俺たち2人にしか聞こえないように。
愛の言葉を囁いた。
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