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夏休み前の静けさ 06
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音が聞こえてびっくりした俺と篠原は、俺の中に入っている篠原のものを抜いた。
そして、急いで衣服を整える。
「だ、誰…??」
そして、声をかけると、ドアのほうから1人の男子生徒が恐る恐る顔を出す。
「おまえ…長谷川??」
「え??」
篠原の知り合いだろうか…
長谷川という男は頭をバッと勢いよく下げた。
「ご、ごめんなさい!!!盗み見するつもりはなかったんですけど…」
「なんで、おまえがここにいるんだよ。」
「いや、えっと…」
モジモジしている長谷川にため息をこぼす篠原。
俺は篠原の耳元に顔を近づけて、小さい声で話し始めた。
「おまえの知り合いか??」
「ん??あぁ、同じクラスの長谷川樹里です。」
「長谷川樹里…??」
どこかで聞いたことが…
「あぁー!!!!」
俺は長谷川を指差しながら叫んだ。
すると、あまりにも大きい声に驚いた長谷川は、ビクッと肩を震わせた。
「長谷川樹里って、確か真の…」
「そ、そうです!!真の幼なじみです!!」
そうだ、思い出した。
たしか、長谷川樹里は生徒会で問題になった1人で、その問題が遅刻欠席が多いということ。
それで、呼び出して話を聞こうとしたけど、真から「俺に任せて欲しい。」って言われて、真に任せたんだっけ。
なんか、うっすらと思い出してきた。
「なんで、先輩が長谷川のことを知ってるんですか??」
不機嫌そうな顔で聞いてくる。
声もものすごく不機嫌だ。
「知ってるっていうか、生徒会で問題になった子だよ。それで名前だけは知ってたんだ。」
「そうだったんですか。」
俺の言葉にほっとした表情を見せる篠原に胸が温かくなって。
頬が自然と緩んだ。
「あの、問題のことは真から聞きました。その…すみませんでした。」
「いや、あれからちゃんと学校来てるみたいだし。真がちゃんとやってるみたいだし。もういいよ。」
「は、はぁ…」
ん??
なんか、一瞬表情が歪んだような…
「何か悩みでもあるのか??」
「へっ!?」
「い、いや、なんか悩みでもあるのかなーって思って。」
何か悪いこと聞いたのかな??
すっげーオロオロしてるし…
「あ、あの…その…つかぬ事をお聞きしますが、その…篠原くんと会長さんはその…つ、付き合ってるんですか!?」
「「…え??」」
「い、いや!!その、ああいうことしてたので…」
ああいうこと…ってあッ!!!
そうだ、長谷川にあの生々しい場面を…
あのことを思い出すと、顔から湯気が出るほど、顔が真っ赤になった。
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