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夏休み-水沢家- 01
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「着替えもいれたし、課題もいれたし…。あとは…」
夏休みに入ってもう2週間が過ぎて。
7月から8月になった。
クラスのみんなとも遊び、生徒会の仕事もやって。
充実した夏休みを過ごしている。
そして…
「明日…か。」
明日から、帰省。
篠原とのデートだ。
「なんか、落ち着かないな…」
楽しみなのか、緊張なのか、なぜか落ち着かない。
今日、寝れるかな…??
そんなことを考えていると…
ピーンポーン
部屋のインターホンが鳴った。
誰だ??こんな時間に…
ピーンポーン
「はいはーい!!」
2回インターホンが鳴って。
これ以上待たせたら悪いと思って、バタバタ走って玄関に向かう。
そして、ドアを開けると…
「しの、はら…」
「こんばんは、先輩。」
「え、あ、こんばんは…。って、なんでここに??」
「なんか、落ち着かなくてさ。」
「え??」
「明日が楽しみすぎて…。なんか落ち着かないんだよね。」
一緒…
俺と一緒だ…
同じことを思っていると知って、体が熱くなる。
うれしい…
篠原もそう思ってくれていることが、たまらなくうれしい。
「先輩、顔真っ赤なんですけど…。大丈夫??」
「え!?あ、うん!!へ、平気!!」
「そう??」
「じゃあ、ちょっと上がるねー。」と言って。
俺の部屋に上がっていく。
「ちょっ、篠原!!」
ズカズカと上がっていく篠原の後ろを追いかけて。
俺も自分の部屋に戻った。
「あ、用意してたんですか??」
部屋に置いてある旅行用の鞄と、入れかけの洋服とかを見て、言う。
「あー、うん。でも、何持って行けばわかんなくって。」
「んー…じゃあ、俺が言ったの用意してください。たぶん、使うと思うんで。」
「え、何??」
「水着。」
「…は??」
「だーかーらっ!!水着だってば。」
「水着!?」
「そっ。プールには行ったみたいだけど、海には行ってないでしょ??俺、海行きたいんだよねー。」
ズンッと。
顔を近づけてきて。
「いいでしょ??」と、首を傾げながら甘く囁かれる。
「じゃ、じゃあ…俺が行きたいとこも行っていい…??」
「もちろんいいですよ。」
「わ、わかった。じゃあ…持ってく。」
篠原から一旦離れて。
クローゼットから水着を探していると、グイッと腕を引っ張られて。
そのまま俺の唇に篠原の唇が重なった。
「な、何!?」
「先輩と、ここ最近ずっと会えなかったから。少しだけ…させて??」
「んんっ!!」
篠原の唇がまた重なる。
はじめは、触れるだけ。
それから、舌を絡めて、口内を犯していって。
激しいキスに変わっていって。
満足したのか、ようやく唇が離れた。
「ハァ…ハァ…」
「ごちそうさまでした。」
「っ!!」
舌なめずりをして。
いやらしく言う篠原。
「じゃ、俺も戻って、用意の続きしてきますね。」
「おやすみなさい。」と言って。
俺の部屋を出て行った。
おそらく真っ赤であろう頬をまるで熱を冷ますように手で覆う。
ドクンドクンという心臓の大きな音が聞こえる。
そして、篠原に触れられたところが…熱い。
…今日はもう眠れそうにないな。
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