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夏休み-水沢家- 10
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「やっと着いたー。」
「ここが先輩の家??」
「うん。」
「大きいねー。」
「そうか??」
バス停から歩いて15分。
たくさん寄り道もしたけど、やっと着いた。
何も変わってない外見になんだか安心して。
自分の家に帰ってきたんだなーって心がぽかぽかする。
ピーンポーン
そして、家のインターホンを押して。
≪はい。≫
「俺。夕貴だけど。」
ガチャッと。
ドアが開く。
「おかえり、夕貴。」
「ただいま、兄ちゃん。」
出迎えてくれたのは、兄の水沢瑛太(みずさわえいた)。
俺の兄は大学3年生で、将来は医者になりたいということで、医大に通っている。
ちなみに、ちょーエリートの大学で、現役合格。
おまけにいつもテストでは1位。
本当によくできた兄だ。
「母さんたちは??」
「今ちょっと出かけてる。」
「そっか。」
「っで、夕貴。その隣のやつは誰だ??」
「え、母さんから聞いてないの??」
「何も聞いてないぞ。」
ったく…
めんどうなことになるから、兄ちゃんにも伝えといてって言ったのに…。
「こちらは、篠原柊。」
俺が兄ちゃんに紹介すると、俺より一歩前に出て。
「はじめまして。篠原柊です。」とお辞儀をして丁寧にあいさつをしている。
なんか、違和感感じるな…
自分の家族と篠原が話してるなんて…
「じゃあ、篠原柊くんに聞くけど。」
「は、はい…。」
「夕貴とはどういう関係なんだ??」
「え??」
「ちょ、兄ちゃん!!」
「夕貴は黙ってろ。俺はこいつに聞いてるんだ。」
初対面でなんてことを聞いてるんだよ!!
「篠原、答えなくて、」
「付き合ってます。」
「「…え??」」
「俺は、夕貴先輩と付き合ってます。恋人同士です。」
あー…終わった。
完全に終わった…。
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