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夏休み-水族館- 02
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ストールの下で手を繋いだまま。
いろいろと見て回る。
大きな魚がいるところや、小さな魚がいるところ。
それからラッコなど。
いろいろ見て回ったけど、一番大好きなのは…
「やっぱここだよな…」
ベンチに2人で座って。
目の前の大きな水槽を眺める。
いろんな魚たちが優雅に泳いでいて。
それが、とてもきれいで…
時間を忘れてしまうくらい…
ずっと見ていられる。
「先輩はここが好きなんですか??」
「そっ。ここが一番好きなんだ。」
「そうですか。」
「うん。」
「でも、なんか先輩が好きって言うのわかる気がする。」
「え??」
「なんていうか…ずっと見ていられるし。それに、ずっと見ていたい。」
ぎゅっと。
手が強く握られるのを感じて。
俺は篠原を見た。
「先輩となら…ずっと見ていたい。」
「しの、はら…」
「先輩…」
ゆっくりと。
篠原の顔が近づいてきて。
周りに見られるんじゃないか…
そんなことよりも先に目がゆっくりと閉じていって。
俺は、篠原のキスを受け入れようとしたそのとき。
「あのー…」
「「え??」」
誰かに話しかけられて。
閉じていた目を開けて。
すこし篠原から距離をとって。
話しかけられたほうを見る。
誰…だろう??
見覚えもない女性3人に話しかけられた。
「先輩の知り合い??」
「いや、違うけど…」
篠原の知り合いでもないみたいだ。
じゃあ、誰だ…??
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