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夏休み-水族館- 10
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「じゃあ、俺としてくれる??」
「え…??」
「誓いのキス。」
「っ…」
俺の肩に顔を埋めて。
小さく…そして甘く囁く。
「うん…。」
そして、俺の返事とともに…
ゴーンゴーンと。
鐘が水族館内に鳴り響いた。
体を離して。
両手をぎゅっと繋いで。
俺たちは、その合図とともにゆっくりと目を閉じて。
「んっ…」
「っ…」
ゆっくりと唇を重ねた。
そして、ゆっくりと唇を離して。
ゆっくりと目を開ける。
すると、篠原と視線が絡まって。
篠原があまりにも幸せそうに微笑んで…
「先輩。」
甘い声で俺を呼ぶから。
俺も自然と頬が緩んだ。
そして、また額と額をくっつくて。
2人で微笑む。
「好き。」
「俺も…。」
「俺のほうが先輩より何倍も好きですよ。」
「なんだよ、それ。」
「だって、本当のことだし。」
「俺は…そんな数とかで表せられないくらい好き…かな。」
「それ、ずるすぎますよ…。」
「だって、本当のことだし。」
「マネしないでください。」
「はいはい。」
すごく甘くて、すごく幸せな時間が俺たちの間で流れていく。
周りには、恋のアクアマリンに来たカップルがたくさんいる。
たくさんいるのに…
まるで2人しかいないような…
2人だけの空間にいるような気がした。
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