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夏休み-海- 06
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「薫、くん…」
「俺のこと知ってたんですか??」
「いや、さっき篠原が言ってたから…。」
「そうですか。」
篠原をじっと見つめていて。
なぜかその目が俺と似ているような気がした。
「付き合ってるんですよね、柊と。」
「え…??」
薫くんの言葉に息が詰まる。
「付き合ってるんでしょ??」
「な、んで…??」
「見てればわかりますよ。それに、柊、昔から先輩のこと好きだったし。」
「そう、なんだ…」
「あ、大丈夫ですよ!!偏見とかないですし!!それに、俺の好きな人も男なんで。」
「え…??」
その言葉が胸に突き刺さって。
思いたくもない想像をしてしまう。
「あの…その好きな人ってもしかして…」
聞きたくない。知りたくない。
それでもやっぱり体は正直で…
心の中で思っていることとは反対の行動をしてしまう。
俺は、海パンをぎゅっと握って。
薫くんの言葉を待った。
「夕貴先輩が想像している人ですよ。」
「え…??」
それじゃあ、まさか…
「俺の好きな人は柊です。今も昔もずっと…」
その言葉は想像していたのよりもずっと胸の奥深くに突き刺さった。
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