アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
夏休み-海- 11
-
「な、なな何してんだよ!?」
唇が離れた途端、手で口を軽くこすった。
少し、潮のしょっぱい味がした。
「こういうときに言って欲しいんですけどねー。好きって。」
「は、はぁ!?」
「なんか、ここ。俺らしかいないから、変な気分になりますね。」
「へ、変な気分ってなんだよ。」
「こういうことですよ。」
篠原はまた浮き輪に体重をかけて。
俺の唇を奪う。
でも、触れるだけのキスで、すぐに離れた。
「顔真っ赤。」
「う、うるさい!!」
「そんな顔されると、理性がもたないんですけど。」
「じゃ、じゃあ、見るなよ!!」
「無理。」
すると、海パンの中に篠原の手が入ってきて。
「な、何やって!?」
「先輩。ちょっとだけ。ちょっとだけでいいから、ヤらせて。」
「は!?無理に決まってるだろ、こんなところで!!」
「お願い。」
「っ…」
いつもは、篠原の方が身長が高くて、俺を見下ろす形になってるけど…
今の俺は浮き輪に乗ってるから、浮き輪の縁に捕まってる篠原より、俺の方が高くて、少し見下ろす形になっていて。
上目遣いで甘い声で囁かれれば、断ろうにも断れない。
だから、俺はその言葉に耳まで真っ赤にしながら。
コクンと小さく頷いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
89 / 117