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《6》
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朝、俺はいつもの学校までの道を俯きながら歩いていた。
昨日那由汰に家まで送ってもらって、彼が帰り際に発した言葉
『湊さぁ、
やっぱりさっきのじゃあ全然満足出来てないよね?
だからさぁ…
次、 楽しみにしてて ね』
あの言葉と微笑みが頭から離れてくれない。
考えれば考えるほどあの時の柔らかい感触が鮮明に蘇ってきて、また那由汰に触れて欲しいと思ってしまう。
次って…
何されるんだろ…?
やっぱりあれ?
えーーーー嘘ーーー
ぎゃわわぁーーーー!!
恥ずかしい妄想をして、心中で雄叫びを上げる。
熱くなった顔を手団扇で冷ましながらフラフラと歩く。
なんとか学校に到着しブツブツと他人に聞かれたら恥ずかしい独り言を言いながら靴を履き替えて、自分の教室に向かっていると、ドンッと誰かにぶつかった。
「あっ! すみません!」
「いってぇーなぁ…」
男の人にギロリと恐ろしい、鋭い目付で睨みつけられた。
怖さのあまり、背筋が反射的に伸びる。
「ギャーーーー!
すみません すみません!!
……って ん?」
あれ? この人どっかで見たことある……誰だったっけ?
そう思い、つい男の人を凝視してしまった。
「なんだお前?
人のことジロジロ見やがって……
ん? お前……」
向こうも俺を知っているようで、目を見開いてこちらを見つめてきた。
しばらく2人で見つめ合っていると、男の人が突然大きな声を出して指をさしてきた。
「あっ! 思い出した!!
ちょっと……ついて来いよ」
そう言って男の人が歩き出すのを見て俺は、ビクビクしながらもついて行った。
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